まおの世界修行ブログ

とある医学生が世界各地で修行しながら世界一周するブログ

イスラエルって危険?どんな国?実際に行ってみたら...

イスラエルと聞いてみなさんどういうイメージを抱きますか?

 

危なそう...  とか

戦争ばっかりしてそう!

 

というイメージを持ってる方が多いと思います。

昔から政治・宗教・民族を巡って様々な争いがこの地で起きてきました。

本当に危険なのかどうか、イスラエルは一体どういう国なのかをこの目で確かめるべく行ってきました。

イスラエル建国・パレスチナ問題の歴史

とその前に、世界史の知識があやふやな人はイスラエルの歴史的背景を確かめてみましょう。

 

約3000年前、この地はユダヤ人によってイスラエル王国として治められていました。

しかし、地理上、宗教上とても重要なこの土地は、たびたび他国からの侵攻を受け、ユダヤ人は世界各地に離散して住むようになります。キリスト教イスラム教もこの地で生まれました。

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引用 http://www.teva-group.jp/israel/

長い間、国、民族、宗教が移り変わっていきましたが16世紀にオスマン帝国が支配することによって戦いの歴史に終止符が打たれます。オスマン帝国はこの地をパレスチナと呼び、400年の間オスマン帝国の時代は続きました。

 

そんな中、第一次世界大戦が始まり、イギリスがとんでもない約束をします。

まず、イギリスはアラブ人に対して「イギリス軍に協力するならアラブ人国家建設に協力するよ」と持ちかけます。(フセイン・マクマホン協定)

一方で、ユダヤ人の金融資本家から資金提供を受けるために「お金を出してくれるならユダヤ人の国家建設に協力するよ」と明らかに矛盾した約束をしてしまう。

これが、現在まで続くイスラエルパレスチナ問題の発端になります。

結局、イギリスは両者とも裏切り、パレスチナを委任自治領とします。

しかし、ユダヤ人を優遇する政策を取っていたため、ユダヤ人の入植が進み、パレスチナに住んでいるアラブ人の反感も高まり、対立が深まっていきます。

第二次世界大戦後の1947年、イギリスはこの地の統治能力を失い、国連の決定に委ねられます。国連はこの地を分割することを提案し、1948年にイスラエル国が独立宣言されることとなる。

しかし、両者の間に平和が訪れることはなく、4度もの戦争を繰り返してほとんどにおいてアメリカのバックアップを受けているイスラエルが勝利し領地を拡大しました。

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引用 http://www12.plala.or.jp/

現在、パレスチナガザ地区ヨルダン川西岸地区という2つに分けられています。

イスラエルパレスチナの衝突は続いており、

特に衝突の激しいガザ地区においてはイスラエルがエリア全体を囲うように壁を建設して厳しく出入りを制限しており、ガザ地区は「天井のない監獄」「世界最大の監獄」と呼ばれるほど厳しい状況になっています。

参照:http://www12.plala.or.jp/rekisi/isuraeruparesutina.html

ガザ地区などの現在の詳しい状況について興味のある方はこちらも読んでみてください。

パレスチナ・ガザ地区はなぜ「世界最大の監獄」になったのか?|ゼロから問題を解説 | クーリエ・ジャポン

 

入国スタンプはなし!?

さて、僕はトルコからイスラエルのテルアビブ空港へ飛行機で向かいました。

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飛行機から見たイスラエルの町

何か集合住宅が計画的に並んでいますね。(実はこれにもイスラエルの政策がたぶん関わっています。国が建てた住宅を安くユダヤ人に貸し出すことで、イスラエルユダヤ人を呼び込み、ユダヤの人口を増やして実質的にパレスチナ領土をイスラエルのものにしてしまおうという政策が関わっているのだと思います。)

 

 

イスラエル空港に到着するとまず、入国審査の列に並びます。

 

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これが長い!!普通の国だったら旅行の目的とか泊まる場所とか聞かれるだけで30秒くらいで終わりなのに、1人あたり3分くらいかかっていました。

出国審査は世界一厳しいとの噂がありますが、入国も大変だとは...

 

結局30分以上待って、僕の番に。

意外と優しそうな顔をしたおばさんでした。

なぜイスラエルに来たのか、イスラエルの後はどこに行くのか、職業、今まで行った国、なぜエジプトに行ったのか(エジプトはイスラエルと敵対している)などを聞かれました。

少し心配になりながらも3分くらいちゃんと答えていたらあっけなく "Enjoy Isarael!" と笑顔で言ってくれました。

実はパスポートにイスラエルのスタンプを押されると、旅人としては結構困ったことになってしまいます。↓

仮に旅券にイスラエルの査証,出入国スタンプが押されている場合,イスラエルと国交がないアラブ,イスラム諸国では入国を拒否されます。

(参照: 外務省海外安全ホームページ

ということで、スタンプを万が一押されないかヒヤヒヤしていたのですが、代わりに入国カードのようなものを渡されて、無事にスタンプは押されていませんでした。

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入国カードがスタンプの代わり

 

空港の写真は怒られそうであまり取ってないのですが、とても綺麗で近代的でした。

 

エルサレム

テルアビブ空港からバスでエルサレムへ。

 

エルサレム市内に入ると

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頭の帽子ともみあげに注目

初めていかにもユダヤ人な人に遭遇!

左の黒いスーツを夏場なのに来ている人は超正統派と呼ばれるユダヤ教徒の中でも最も敬虔な人ですね。宗教上もみあげを大切にしているので一生切らないそうです。

 

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そして、敬虔なユダヤ教徒は頭の上にこの「キッパ」と呼ばれる帽子をかぶっています。神の存在を頭の上に常に感じられるようにするためらしい。

 

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ユダヤ人が住む地区

エルサレムに到着。ユダヤ人が住むこのあたりはとても道路も綺麗で洗練されていてヨーロッパみたいです。

宿のある旧市街の方へ歩いていくと

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警備をするイスラエル兵士

マシンガンを持ったイスラエル軍兵士に出会いました。

近づいて撮ったら怒られそうなので遠くからこっそり。

 

イスラエルではいたるところにマシンガンを持った兵士を見かけます。

 

イスラエルは徴兵制で、男性だけでなく女性も兵役義務がある特殊な国です。

 

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だからこんな感じでマシンガンを持った女性兵士が街中を普通に歩いています。

要所要所にはこういう兵士がパトロールしていたり、検問が設けられたりしているので、セキュリティはとても厳しく、実際のエルサレム滞在中に危険な場面に遭遇することはありませんでした。

ただ、これは旅人が滞在できるエルサレムだからこそで、ガザ地区などは今でもイスラエルからの空爆やデモ鎮圧という名目で銃撃を受けたりしているのでとても危険であることは間違いありません。

 

日本と全く違う光景に驚かされますが、軍事力によって守られた平和というのを実感した出来事でした。

 

次回は、ユダヤ教キリスト教イスラム教の3大宗教の聖地であるエルサレムの観光をしていきます。

お楽しみに。

 

maonologue.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

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